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MSC工法 -可搬型パッケージシステム
MSC工法による汚泥処理技術は、大きな凝集能と脱水分離作用により汚泥を短期間に大量に、経済的に良質な土質に改良することができ、処理水はSS浮遊物質をはじめCOD、窒素、リンなどが高度に処理される画期的な処理方法です。MSCは生態系に悪影響を与えないため、魚類や水生生物の良好な生息環境を造り、生態系保全にも貢献します。
汚濁水処理装置「MSCハイパー」は、MSC工法の特長である高い凝集処理システムをコンパクトな装置内に集約した可搬型汚濁水処理装置です。車載可能な大きさのため、現場にて簡易に連続処理が可能となりSS浮遊物質を除去し、透視度を向上させるとともにCODをはじめ多くの排水基準をクリアすることができます。
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用途 |
MSCの高い凝集能力は、従来の凝集沈殿処理技術では処理ができなかった微細な浮遊物や有害物質まで処理が可能となります。処理水および分離土とも、二次汚染の問題や生態系に及ぼす影響が無く安全であることが実証されているため、あらゆる産業界から発生する排水処理にその能力を発揮します。また、既存の処理設備に組み込むことによりその処理能力の向上が図れます。
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建設工事現場発生汚水 |
各種工場廃水 |
湖沼・河川底泥・汚濁水 |
■シールド工事発生汚水 |
■食品工場廃水 |
■有機堆積底泥(ヘドロ) |
■掘削工事発生汚水 |
■自動車工場廃水 |
■産業廃棄汚泥 |
■コンクリート廃水 |
■砕石工場排水 |
■畜産糞尿汚泥 |
■道路カッター廃水 |
■コンクリート工場排水 |
■排水処理汚泥 |
■ベントナイト |
■瓦工場排水 |
■下水処理汚泥 |
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特長 |
MSCの大きな凝集能・脱水分離作用により、大がかりな攪拌・沈殿・脱水装置を必要とせずに、簡易な設備により連続脱水処理が可能となります。
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●作業性が良く、少量~大量処理が可能です。 |
●処理後の二次公害(悪臭・水質汚染・再泥流化)がありません。 |
●分離処理土の再利用ができます。 |
●処理費が低コストであり経済性に優れています。 |
●トラックに車載可能なため、移動性に優れています。 |
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仕様 |
型 式 |
処理能力 |
配管径 |
揚 程 |
消費電力 |
重 量 |
MH-200P |
2㎥/h |
40φ |
5m |
三相200V 2.0 kw |
360㎏ |
MH-500P |
5㎥/h |
50φ |
7m |
三相200V 3.5 kw |
400㎏ |
MH-1000 |
10㎥/h |
65φ |
10m |
三相200V 5.5 kw |
500㎏ |
MH-2000 |
20㎥/h |
75φ |
10m |
三相200V 6.75 kw |
600㎏ |
◆共 通 |
●MSC供給:ラインミキサーへ定量注入(注入量手動調整)
●高分子凝集剤供給:ラインミキサーへ定量注入(注入量手動調整)
●固液分離機:二重袋式脱水装置(静圧)
●分離処理土:内袋のまま搬出
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◆オプション |
●薬品溶解槽:MSC、高分子凝集剤
●PH調整装置:アルカリ溶解槽および注入ポンプ
●回転式自動分離装置:500φ、三相200V2.0kw、350㎏
●脱水装置 |
※重量は、MSCハイパー本体空重量を示します。
※電力会社よりの電力供給が無い場所では、発電機が必要です。
※定格以外の大量及び少量処理については特別仕様にて対応いたしますのでご相談下さい。
※処理対象物に重金属等の有害物質が含まれる場合も対応いたしますのでご相談下さい。 |
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設置について |
●試料の提供: |
処理対象汚濁水の性状、濃度に応じたMSCの最適添加量を設計しますので試料を提供ください。 |
●確認テスト: |
MSC及び高分子凝集剤による凝集沈殿現場確認テストを実施します。 |
●工法の提案: |
分離土の処理方法、処分地の条件、経済性等を考慮して最適な工法をご提案致します。 |
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MSC工法による水質浄化効果 |
MSC工法による水質浄化効果 |
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水質指標 |
除去率 |
SS |
80~99% |
COD |
50~80% |
TN、TP |
50~80% |
重金属類 |
50~90% |
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※浄化効果は原水水質や現場状況により異なります。 |
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