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ミラカーボンの設置
設置方法
炭素繊維水質浄化材ミラカーボンは、炭素繊維が水中で有効に揺れ動くように、設置することが重要です。使用目的、現場状況等により・吊り下げ式、・浮上式、・取付枠式、・水底敷設、・浮上+水底敷設などの設置方法があります。
設置方式 |
区 分 |
取付方法 |
吊り下げ方式 |
ロープ吊り下げ |
U型取付(水深70?未満)
I型取付(水深70?以上) |
ロープフローティングユニット |
ロープ吊り下げユニット
縦連結セット |
イカダ吊り下げ |
イカダから吊り下げ
縦連結セット |
浮島吊り下げ |
植生浮島から吊り下げ
縦連結セット |
浮上方式 |
単独浮上式
連続浮上式
フロートユニット |
錘+浮き
取付鋼材+浮き
鋼製フレーム+浮き |
取付枠方式 |
フレームユニット |
鋼製フレーム固定
浄化施設構造物 |
水底敷設方式 |
フレーム式
固定式 |
鋼製フレーム固定
鋼製杭固定・錘 |
浮上+水底敷設 |
フロートユニット |
鋼製フレーム固定+浮き |
取付枠+水底敷設 |
フレームユニット |
鋼製フレーム固定+浮き |
1.吊り下げ方式
水面上から水中へ、炭素繊維水質浄化材を吊り下げ設置する方式です。基本的には水面上の浮き構造物に固定し、 浄化材下部にオモリを取り付け、垂れ下がった浄化材が水中で揺れ動くように設置します。容易に設置できますが、水面上に吊り下げ用浮き構造物が必要です。
?ロープ吊り下げ
炭素繊維水質浄化材を水面上に張ったロープより吊り下げ設置します。 最も基本的な設置で、ロープに炭素繊維水質浄化材及びオモリを取付、ロープの両端及び中間部を支持材により固定します。
水域幅の狭い場所では、両岸に杭を設置しロープ両端を固定します。水域幅の大きい場合は、浄化材の沈降を防ぐために中間杭、 あるいは浮きにより支持します。イカダ、浮島等の浮き構造物への取付にも利用できます。
設置水域の水深が、炭素繊維水質浄化材長さ(通常70?)より浅い場合は、U型取付とし、深い場合は、I型取付とします。 さらに水深の大きい場合は、縦連結セットを使用します。
U型取付セット |
I型取付セット |
【水深が、70?未満の場合】
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※水深がある場合は、縦連結セットを使用する。
【水深が、70?以上の場合】
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杭設置 |
フロート設置 |
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※ |
ロープの両端を杭により支持固定します。水域幅の狭い場所では、両岸に支持杭を設置しロープ両端を緊結します。 流れのある水域や両岸に支持できない場所では、流れ方向に支持杭を設けてロープを固定します。ロープの長さに応じ、浄化材の沈降を防ぐために中間杭により支持します。 |
※ |
ロープに約1m間隔でフロートを取付け支持します。水域幅の大きい場所や、水位変化の大きな場所、水底に杭を固定できない場合などに適した設置方法です。
水流や風などにより流されるおそれがある場合には、水底部にオモリを取り付けるかあるいは沿岸部より係留します。 |
?ロープフローティングユニット
広い水域、多くの水量を効果的に水質浄化するため、ロープ吊り下げユニットを増設することにより大量に設置することが可能です。
ロープフローティング工法概念図
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?イカダ吊り下げ
水面上に浮かべたイカダより炭素繊維水質浄化材を吊り下げ設置します。イカダは、木製、PVC製など充分な強度と耐候性ある材料で組立を行い、 必要においてフロート(浮き)を取り付けます。水深の大きい場合には、縦連結セットを使用します。
イカダ吊り下げユニット |
?浮島吊り下げ
水面上に浮かべた浮島下部に、炭素繊維水質浄化材を吊り下げ設置します。浮島は、水上の緑地帯造成として、 水辺の景観改善および育成植物が湖沼の汚染原因物質である窒素・リンなどを吸収し水質浄化作用を果たしています。
水中に吊り下げられた炭素繊維水質浄化材や、伸びた根や茎は着生卵系の魚類の産卵場になるとともに、陰影効果の高い面状構造体のため魚類の蝟集効果があります。
浮島吊り下げユニット |
2.浮上方式
炭素繊維水質浄化材の下部を、水底に鋼製枠、オモリ等で固定し、上部にフロートを取付て浮上させて設置します。 下部は、水流にて移動しないよう充分な重量の鋼製枠、オモリ、あるいは錨を取り付けます。水底敷がコンクリート構造物のような強固な場合は、
アンカーボルトにて固定します。上部フロートは、炭素繊維水質浄化材を水中にて直立させるだけでなく、付着する汚泥、育成する水草等の重量も加味し充分な浮力を持たせます。
浮上方式は、炭素繊維水質浄化材が海藻のように水中で揺れることにより、水質浄化を行い、魚類の産卵床や稚魚の育成の場となります。 水面に構造物が現れないため、景観を損なわず、流れの障害となりません。また、潮の干満などにより水位が変動する場合に対応できますが、
水位が浅くばる場合には、フロートが水面上に現れます。水深の大きい場合には、縦連結セットを使用します。
浮上方式 |
3.取付枠方式
炭素繊維水質浄化材の両端を鋼製枠、あるいは取付用構造物に固定して設置します。両端を固定することにより水中で炭素繊維水質浄化材が、 水流や付着物などに障害を受けることなく安定した揺れの状態を保つことができます。より大きな揺れを求める場合は、上部を固定取り付けし、
下部は可動域を設けて取付を行います。水流があり、移動の危険性がある場合は、下部にオモリあるいは錨を取り付け、水底敷がコンクリート構造物のような強固な場合は、
アンカーボルトにて固定します。
深さ方向への対応は、縦連結セットを使用しますが、水位が浅くなり炭素繊維が、水面上に露出しないよう対応します。 水位が安定している場合には、水面上に取付枠及び炭素繊維水質浄化材が見えないため、景観を損なわず、表面流の障害とならないため、
安定した水質浄化が可能であり、浄化施設への取付に適しています。
フレームユニット |
上下枠取付 |
4.水底敷設方式
織物状炭素繊維水質浄化材を底泥分解の目的のため、水底に鋼製枠あるいは直接杭、オモリ等にて固定設置します。 水流により流されないよう堅固に固定します。水底部は、貧酸素状態の場合が多いため、浮上方式、取付枠方式との併用がお勧めです。
5.浮上+水底敷設方式
浮上方式のユニット下部に織物状炭素繊維水質浄化材を取り付けて設置します。浮上方式の房型炭素繊維水質浄化材にて水質浄化を図り、 下部の織物状炭素繊維水質浄化材にて底泥分解を行います。
浮上+水底敷設方式 |
6.取付枠+水底敷設方式
取付枠方式のユニット下部に織物状炭素繊維水質浄化材を取り付けて設置します。取付枠方式の房型炭素繊維水質浄化材にて水質浄化を図り、 下部の織物状炭素繊維水質浄化材にて底泥分解を行います。
取付枠+水底敷設方式 |
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